3月10日に、男女共同参画推進室主催で、本校の卒業生である森田久美子さん（所属先：特定非営利活動法人 Waffle）による教職員向け講演会を開催しました。森田さんは本校を卒業後、NTTドコモに就職し、最新のネットワーク構築に関する経験を活かし、国内外で活躍されました。海外で仕事をしている時、一緒に働いている女性の割合が日本とは異なっている事に疑問を感じ、帰国後は社内外で様々な研修会などを実施、IT・STEM分野の女性を増やすためにWaffleへ参画しました。今では理系分野を選択する機会を増やすために、女子及びノンバイナリーの中高学生や未経験の大学生向けのプログラミングの研修会や政府に対する提言を行っております。
講義では、国外と国内の理系女性比率や学力差、進路選択のきっかけなどのデータから日本国内において女性がおかれている立場や、ご自身のキャリアについてお話をしていただきました。実際にネットワーク構築の仕事を行った際に、「こんなに楽しい仕事なのに、なんで日本は理系の女性が少ないのだろうか」と疑問を持ち、「ではプログラミングなどの理工学分野の仕事の楽しさを女性に知って貰うためにはどうしたら良いか」と考え、実際に精力的に行動されているお話をお聞きしました。
質疑応答では、分野による女性の割合の差（同じ工学分野であっても、男女比が大きく異なること）や、国の対策に関する事について質問や意見交換が行われました。講演会後の教職員アンケートでは、同様の研修会の定期的な実施を希望する声がありました。
男女共同参画推進室として、今後も定期的な研修会を実施いたします。
講演の様子