長野県教育委員会との連携を強化しました(特別支援教育環境の充実)
8月31日に本校と長野県教育委員会との間で、覚書による連携協定の締結式を執り行いました。
この覚書は、「長野工業高等専門学校における教育研究活動の推進」ならびに「長野県教育委員会の特別支援学校の教育環境の充実」を図ることを目的としています。長野高専と長野県は平成30年(2018年)に包括連携協定を締結しており、この協定にさらに特別支援教育環境の充実などの連携事項を覚書により加えることになりました。
長野高専は、GEAR5.0プロジェクト※1に令和2年から参画しており、福祉分野において、地域課題の調査や課題解決のための機器開発を本格的に行い始めました。
この覚書による連携により、長野高専の支援機器等の開発のための調査や研究などへの協力、各種イベントに関する協力など、長野高専と長野県教育委員会の間で連携・協力し、特別支援教育環境の充実や各種イベント開催を行っていきます。すでに長野高専では、「支援機器開発体験ワークショップ」を長野県教育委員会の協力の下、県立長野図書館で開催しています。
今後は、県内の特別支援学校と密に連携し、地域課題(地域のお困りごと)の解決を本校の学生と共に行いながら、特別支援学校の教育環境の充実と本校の学生ならびに教職員の教育研究活動を進めていきます。
※1 GEAR5.0プロジェクト
GEAR5.0プロジェクトは、国立高専機構の「Society5.0未来技術人財」育成事業の「未来技術の社会実装教育の高度化」(GEAR5.0)における「介護・医工」分野において、「持続可能な地域医療・福祉を支えるeAT-HUB構想※2とAT技術者育成による共生社会の実現」をテーマとした事業であり、熊本高専を中核拠点校、長野高専他3校を協力校として令和2年度より開始をしている事業です。
GEAR5.0プロジェクトについて
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/gakumu/Society50_KOSEN_GEAR5.0.pdf
※2 eAT-HUB構想
従来の支援技術(AT)が対象としている心身機能の障がいに加えて、障がい者を取り巻く環境や社会をも対象にした、共生社会形成を支援することを目標とし、GEAR5.0プロジェクトの参加校を各ブロックのHUB校として設置し、全国高専のネットワークを通じて共生社会の形成を支援する構想。
左から長野県教育委員会・内堀教育長、長野高専・江﨑校長
内堀教育長に長野高専GEAR5.0プロジェクトで開発した支援機器について藤澤教授から説明をしている様子