【GEAR5.0】「第5回AT情報交換会」を開催しました
9月1日に「第5回AT情報交換会」をオンライン会議の形式で開催しました。当日は、長野県内の特別支援学校3校の教職員6名及び病院に勤務する作業療法士1名、長野高専GEAR5.0プロジェクト参画教員5名がオンライン会議の形式で情報交換会を実施しました。
本校のこれまでの取り組み成果報告では、実際に機器を使ってみた感想を参加者に伺いました。音声点字学習教具については、「学校では'おとてんくん'と呼んでいます」、「打った文字が何なのかを音で教えてくれるのでわかりやすい」等、学校現場で好評をいただいていることがわかりました。
また、点字学習アプリについては、「これから点字を学習しようとする児童や新任教員も手軽に使えて良い」、と好意的な意見の一方で、「3分のゲーム時間が長いので、1分に調節できないか?」、と具体的な要望もいただきました。
BDアダプタについては、「自分で操作する機会があるのは本人の刺激になる」、「子供に応じてカスタマイズできたら良い」等、現場での活用の可能性についてご意見をいただきました。最後に、事前にご連絡いただいた「聞いてみたいこと」では、点字のテキストへの変換についての要望に対し本校教員が作製中のアプリの紹介をし、情報交換をしました。
終始活発な意見が交わされ、大変有意義な情報交換会になりました。今回の内容をもとに、さらに活動を進めていきたいと思います。
【概要】
1. 開催日時 令和5年9月1日(金) 15:30~17:00
2. 開催方法 Zoomオンライン会議システムによる双方向会議
3. 内 容 ①自己紹介
②本校のこれまでの取り組み成果の報告
・音声点字学習教具
・点字タイピング練習アプリ
・ミニワークショップ:BDアダプタ
③本年度ワークショップの実施報告
④事前にご連絡いただいた「聞いてみたいこと」等
【目的】
AT技術を必要とする「現場」の方々のご意見やご要望、工夫などは非常に有益な情報となります。 そこで、障害者、介助者、特別支援学校の関係者など、障害と密接に関係する方々を交えた情報交換の場を定期的に設けています。
これまでに、現場ニーズ調査の集計結果の報告、その解決技術の紹介、また参加者が困っていることやその解決方法、工夫などの情報交換を重ねて参りました。また、ニーズ調査で要望の多い内容について、本校で支援機器を製作し、実際に現場で使ってもらう取り組みの経過報告なども行っています。