【GEAR5.0】「支援技術(AT)に関する機器の開発体験ワークショップ」〜第5回「Card to Speechの製作」〜を開催しました。
2月18日に、長野高専GEAR5.0プロジェクトは「支援技術(AT)に関する機器の開発体験ワークショップ」〜第5回「Card to Speechの製作」〜 を県立長野図書館3階 信州・学び創造ラボ にて開催致しました。
第5回は、「Card to Speech」の製作を実施しました。Card to Speech は、あらかじめカードに話したい言葉を記録しておき、利用者がそのカードを機器にかざすと、記録されている言葉を利用者の代わりに発話する機器です。この機器は、「人前で話すのが苦手な人」や「発話することが難しい人」などに使ってもらいたいという思いから製作されました。カードには、約20文字の短い言葉を記録することが可能です。
当日は特別支援学校の教員と関係者の3組6名にご参加いただき、長野高専GEAR5.0プロジェクトの参画教職員とともに進められました。参加者1組ごとに教職員1名が付き添いながら、機器内部の電子部品の取り付けから、電子基板へのハンダ付け作業まで、3時間ほどで完成させることができました。そして、完成した機器にスピーカーを接続し、カードをかざして言葉が発話されると、喜びとともに拍手する光景が見受けられました。
イベント後のアンケートでは、「初めてハンダ付けをして楽しかった」「電子機器を作る体験ができて良かった」 という感想がありました。また、活用方法についても、「教具として学校で使用したい」「聞き取りの練習カードとして」「聴覚障がいの方のコミュニケーション支援」等の意見が寄せられました。長野高専としては、今後のAT機器のワークショップについても地域のAT関係者のニーズに沿った有意義なものとなるよう、計画して参ります。
長野高専は、国立高専機構の「Society5.0未来技術人財育成事業・GEAR5.0」の「介護・医工」分野において協力校として活動しています。
【開催概要】
イベント名 :「Card to Speech」~AT機器開発体験ワークショップ~
開催日:令和5年2月18日(土)
会場名:県立長野図書館3階 信州・学び創造ラボ
参加者:支援技術(AT)に関わる当事者・支援者・関係者など
主 催:長野工業高等専門学校
協 力:長野県教育委員会、長野県社会福祉協議会
全体の説明
製作の様子