【GEAR5.0】車いすバスケットボール日本代表・藤澤潔氏講演会と第6回AT情報交換会を開催しました
2月17日に車いすバスケットボール日本代表の藤澤潔氏(本校客員准教授)による講演会と、第6回AT(Assistive Technology;支援技術)情報交換会を開催しました。
まず、講演会に先駆け開催されたミニワークショップでは、BDアダプタの製作を行いました。BDアダプタは、電池で動く装置に取り付けることで、使用者が使い易いスイッチ(ボタン、リモコンなど)を自由にとりつけられるようになる部品です。参加者から、「ハンダ付が初めてで怖くて緊張したが、先生達が実演するなど丁寧に教えてくれたお陰で、安心して取り組むことができた」「家にあるラジオに取り付けて使ってみたら、ワークショップの時には気付かなかったことも発見できた」と感想が寄せられ、有意義な体験をしていただくことができました。
次に、本校OBで車いすバスケットボール・パラリンピック日本代表選手の藤澤潔氏をお招きし、「支援機器に助けられたこと」をテーマにした講演会を、対面・オンラインのハイブリット形式で行いました。学内外から30名を超える参加がありました。「バスケをやりたい」と思った時にスポーツ用車いすが、「車を運転して自分の意志で移動したい」と思った時に運転補助装置が、自身の「やりたい」思いを可能にしてくれた経験を、藤澤氏のキャリア形成を交えてお話いただきました。
最後にAT情報交換会が行われ、本校のこれまでの取り組み成果を、開発した支援機器の実演を交えて紹介しました。参加者から今後の開発の参考になる様々なご意見をいただき、お互いの情報交換の場として大変貴重な時間となりました。
GEAR5.0の活動は本年度で終了となりますが、今後はAT&D Lab.として活動を継続していく予定です。今後も地域のニーズに沿った支援機器の開発に取り組んでまいります。
【開催概要】
日時 令和6年2月17日(土)
・11:00~12:00 ミニワークショップ
・13:00~14:30 藤澤潔氏による講演会
・15:00∼16:00 AT情報交換会
場所 対面ならびにZoom
オンライン会議システムによる双方向会議
対面形式の会場:長野工業高等専門学校
図書館2階 視聴覚教室
内容 1)ミニワークショップ ~BDアダプタ(※1)の製作~
2)藤澤潔氏によるご講演
「支援機器(AT)に助けられたこと」
3)AT情報交換会
①自己紹介
②本校のこれまでの取り組み成果
・スマホ形VOCA、デコレーションVOCA
(音声出力によるコミュニケーション支援機器)
・つなが~る
(PCへの外部スイッチ入力システム)
・Ceserine
(セザリーヌ:カメラ機能による点字翻訳システム)
③本年度ワークショップの実施報告
④意見交換 情報交換等
※1 BDアダプタ
電池で動く装置に取り付けることで、使用者が使い易いスイッチ(ボタン,リモコンなど)を自由にとりつけられるようになる部品です。