既存5学科(令和3年度以前入学生)
- 学科・専攻科 -令和3年度入学生(59期生)までが所属している、5つの専門学科を紹介します。
機械工学科
自動車やロボットなどの性能が著しく向上したのは、機械技術者の不断の努力と創意工夫のたまものです。このような様々な分野で活躍できる技術者を養成するために、機械工学の基礎理論(材料力学、流体工学、熱力学、材料学、情報処理)や応用理論(自動車工学、ロボット工学、生産工学)を学びます。
現代社会では、価値創造型の人材が望まれています。知識詰め込み式教育で、価値発見の能力を育成することは困難であり、ものづくりの経験が必要になります。そのため、機械工学科では実技系科目を重視し、3年までに工作実習・製図を学び、4年では創造工学実習でグループごとにロボットの製作を行っています。高学年では、3次元CADおよびCAE等を学び、機械の創造的な設計・開発ができるように教育課程が組まれています。
電気電子工学科
太陽光や風力を利用した新エネルギー。環境に優しいハイブリッド車や電気自動車。そして携帯情報端末(電話)やデジタルテレビなどの、日常生活を豊かにする生活情報家電。
幅広く、そして急速に進化する電気電子の分野に立ち向かえる知識や技術力を養成すべく、電気電子工学科では「電力」「電子」「情報」に関する基礎理論を確実に身につけることに重点を置いています。
実際のカリキュラムでは、これら3分野について広範囲にバランスよく学習できるように組んであるため、総合的に技術力を高めることができます。
電子制御工学科
電子制御技術やマイクロコンピュータが身の回りにある製品や、これらを製造する生産設備に導入されるなど、技術革新が著しい産業界の現状を踏まえ、機械と電気・電子、情報、制御に関する幅広い技術に適応できる総合技術者を育成する目的で、電子制御工学科は平成4年に設立されました。
電子制御工学科では、様々な機能をもったシステムを創造するために必要な機械工学、電気・電子工学、情報工学の基礎知識に加え、システムを制御するために必要な工学を体系的に学ぶと共に、「ものづくり(実験・実習)」を通して、メカトロニクス社会で活躍できる総合力のある技術者の育成を目標にしています。
電子情報工学科
電子情報工学科は、「電子工学に関するハードウェア技術」および「情報工学に関するソフトウェア技術」の両者に調和がとれ、「電子情報工学に関する総合的技術」を有する技術者の育成を目標としています。
すなわち、電子工学・情報工学・通信工学の急激な発展に対応できるように、コンピュータの機能を十分理解し、これを道具として自由に使うことのできる技術、社会における電子・情報・通信分野の環境や条件に適合した最適な方法を選択でき、コンピュータに新たな機能を付加することができる技術、さらにこれらの技術を基礎として、コンピュータを中核とした各種システムを構築できる能力の育成に重点をおいたカリキュラムが組まれています。
環境都市工学科
環境都市工学とは、人間生活全てに関わり、豊かで住みよい環境を創造していくための学問です。具体的には、新幹線・高速道路・空港などの交通施設、上下水道・ガス・電気通信などの生活基盤を充実させ街並みを整える都市計画、河川・土砂災害などに関する防災施設などの社会基盤の整備手法について学び、環境アセスメント・ビオトープなど、自然環境との共生を考えるための学問です。
今後、最も必要とされているのは「環境にやさしい社会」創りです。高度成長期の「自然の征服」を信念とした開発で、公害問題が数多く発生しました。その後も自然のバランスが崩され、野生生物の減少やエネルギー資源の枯渇などの、地球規模での環境問題が深刻化してきました。自然のバランスがひとたび乱れると、元に戻るには何十年も何百年もかかります。私たち環境都市工学を学ぶ技術者は、安全で快適な社会を整備する技術を学ぶと同時に、地球上のさまざまな生物が安全に暮らしてゆける「環境にやさしい社会」を創り出し、豊かな自然を取り戻すために、全力を尽くしています。