専攻科

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概要

長野高専専攻科は、5年次までの技術者教育をさらに発展させ、より高度で幅広い知識を持った技術者の育成を目標に設置された2年間の教育課程です。本校専攻科には、「生産環境システム専攻」と「電気情報システム専攻」の2専攻があり、本科5年間の教育課程を修了した者が入学できます。

  専攻科の特長 

01

大学卒業と同等

本校の専攻科は、大学評価・学位授与機構の特例適用専攻科として認められているため、専攻科を修了する学生は、学士(工学)の学位が授与されます。これは、学制上の大学卒業生と同等となります。専攻科修了後の進路としては、大学院への進学などが挙げられます。
02

独創的な特別研究

本科の卒業研究の延長として、特別研究を行うことも可能であり、本科を含めると、3年という長期間に渡る研究活動を行うことができます。特別研究の指導教員が持っている先端的な研究テーマや企業との共同研究のテーマ、地域課題をテーマとした社会実装など独創的な研究を行えます。
03

学外実習

本校の専攻科では、設置当初から全国でもあまり例を見ない540時間(約14週)という長期に渡るインターンシップを必須科目として専攻科1年次の後期に実施しています。実習先としては、主として、長野県内の企業や官公庁ですが、県外や国外での実習事例も増えてきています。
主な就職先

(株)電算、(株)ミマキエンジニアリング、(株)匠電舎、セイコーエプソン(株)、日置電機(株)、信濃毎日新聞社(株)、長野市役所、(株)富士通システムズ・イースト、(株)広田製作所、(株)ハーモ、(株)守谷商会、NECソフト(株)長野支社、エムケー精工(株)、長野日本無線(株)、(株)KRC、(株)アルゴル、新光電気工業(株)、(独)港湾空港技術研究所、Nikki Fron(株)、(株)羽生田鉄工所、マイクロストーン(株)、(株)アイン、(株)コシナ、(株)システックス、(株)スヤマ、(株)中嶋製作所、日精樹脂工業(株)、日本電産(株)、(有)中澤鋳造所、(株)ユウエムエイ、(独)核融合科学研究所、(株)富士通コンピュータテクノロジーズ、オリオン機械(株)、(株)ハーモニックドライブシステムズ、(株)三菱化学科学技術研究センター、Thai Tszuki、NiKKi Fron(Thailand)、TAIWAN ORION、TAIWAN MIMAKI等 (平成15年度~平成27年度に延べ350人)

学外実習では、技術的な内容を長期にわたって学びながら体験することにより、実践的な力が養われると共に、企業などで働くことの実際や、組織の一員として持つべき責任感など、高専内部では学び難いことも習得できます。
この長期インターンシップに関しては、平成16・17 年度の文部科学省の「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に採択され、高い評価を受けました。

コース紹介

生産環境システム専攻

機械工学、制御工学、環境都市工学等の分野では、大規模化、高精度化、多機能化が進んでおり、これらの産業規模拡大の結果、環境保全が極めて重要になっています。本校の本科課程では、学科別に各分野の基礎技術について修得しますが、本専攻においては、より高度な技術について教授し、生産・建設システム関連科目、材料・設計関連科目、エネルギー・環境システム関連科目について幅広い技術内容を修得します。

電気情報システム専攻

電気電子工学における電気機器、電子回路は、情報技術と有機的に結合して急速に発展しています。また、情報技術はコンピュータ内にとどまらず、あらゆる機器と結合して生活の中に入り込み、その真価を発揮しています。本専攻では、組込み技術や応用論理回路、知識工学等を共通の情報技術として修得し、電気電子工学に関する各種応用、及び画像処理、情報セキュリティ等について先端的な技術内容を修得します。

スケジュール

1年次

4月 入学式、新入生ガイダンス、特別研究I履修計画書作成、前期コンタクトタイムの届出
5月 履修科目の決定
6月 学外実習説明会
8月 特別研究I 発表会
9月 学外実習開始
1月 学外実習終了
2月 学外実習報告会、意見交換会
3月 学位申請説明会(履修計画)

2年次

4月 2年生ガイダンス、履修計画書作成、前期コンタクトタイムの届出
5月 前期履修科目の決定、学習総まとめ科目の履修計画書作成
6月 学位授与申請開始
9月 後期コンタクトタイムの届出
10月 後期履修科目の決定
12月 学位申請説明会(成果の要旨)
1月 特別研究II発表会
2月 意見交換会
3月 学位授与式

修了後の進路

専攻科修了生の進路は、年によりばらつきはありますが、就職が7~8割で、進学が2~3割です。

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